夕日町一家

せっかく設定書いたら妄想が止まらないので吐き出してみるテスト。

いいの！　サ●エさんだろうがなんだろうが！
でも尻切れトンボ（笑）　ま、リハビリリハビリ…（しょっちゅう言ってる気が？）

もし興味ある方は『つづき』からどうぞ。

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　静かな街並に、整えられた道路。
　通い慣れていたこの道を歩くのは、一体いつぶりだろう。
　重たそうに弛むドラムバックを肩から提げ、ただ黙って歩いていた。



－Home　Sweet　Home－



　家の前で立ち止まると、その家の玄関を見つめる。
　玄関の引き戸までほんの数歩しかない距離だが、中々一歩が踏み出せなかった。
　ゆっくり瞼を下ろすと、大きく深呼吸を一つ。
　吐き出された息とは逆に、心が落ち着かなかったがやっと決意を固めて一歩を踏み出した。
　取っ手に手を当て横へずらすと、戸は簡単にカラカラカラと音をさせる。
「ただいま」
　大きくはない声で家の中へ言葉を発すると、反応するようにドタバタと走ってくる足音。
　そして聞こえてきた大きな声は聞き親しんだ声だ。
「おかえり、にーちゃん！」
　戸を閉めて振り返ると、弟の龍太が満面の笑みで迎えてくれる。
　龍太はすぐに自分に背を向けると大きな声で告げた。
「かーちゃん！　にーちゃんだよ！」
　その声を聞いて、ひょっこり顔を出したのは母親で、母は自分の顔を見るなり安心したような表情を浮かべた。
「おかえり、久しぶりだね」
「……ただいま」
　何となく照れ臭くなって俯いてしまったが、聞こえた声はやはり親しんだ優しさが篭っている。
　それは今までの緊張を簡単に解してくれた。
「ほら、早く上がって」
「あ、あぁ」
　自分が返事をすると同時に、小さな弟はすぐに自分の腕を取り引っ張ってくる。
「にーちゃん！　早く！」
「わ、ちょっと待てって龍太！」
　脱ぎかけた靴が片方飛んでひっくり返ったが、勢い良く引っ張っていく弟をなんだか邪険に出来なくて。
　それを見ていた母が小さく笑いながら玄関でしゃがんでいた。


「とーちゃん！　とーちゃん！」
　龍太は居間を通り過ぎると、縁側に向かって声を張り上げる。
　すると縁側に座っていた大きな背中が、その声に首を横へと動かした。
「こら龍太、静かに…」
「ただいま」
　父が言い終わるよりも先に、その姿に向かって声をかける。
　その声は思い掛けない声だったのだろう、驚いたように少しだけ身じろいだのが分かった。
　横を向いている父の視界に入るところでかばんを肩から降ろすととその場に正座をし言葉を待つ。
　自分をここへ連れてきた龍太は、その空気にどうしていいか分からずに立ち尽くしていて。
　父は自分が座ったのを確認したのか、また前を向くと静かに下を向いたような気がした。
　龍太はそっと父の傍に寄り、肩越しに何やら覗き込むと父親の様子に納得したらしく、今度はそっと自分の元へ寄ってきた。
「とーちゃんとこでハジメが寝てる」
　耳元でこそりというと、龍太と目を合わせて微笑み合う。
　そしてゆっくりと立ち上がると、父の横に並ぶようにして再び正座をすると、もう一度『ただいま』を言う。
　でも顔を見る事が出来なくて、真っ直ぐ前を見つめたまま。
　沈黙が怖い、このまま返事が返ってこなかったら、と悪い方にしか考えがいかなくなる。
「…おかえり、待ってたぞ」
　聞こえてきた声に驚いて顔を横に向けると、父は嬉しそうに口の端を上げて、膝枕で寝入っているハジメの頭を優しく撫でた。



　暖かな日差しの中で、庭に建てられた鯉のぼりが時折、吹く風に心地よさそうに尾を振っていた。




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ほ、ほら！　ゴールデンウィークを利用して帰省してきた的な！　ね！（誰に同意を…）
目線は一徹にーちゃん（のつもり）
悩んだわりに、なタイトルになったなあ。確かこういうタイトルのマンガ持ってる（そんなんばっか）

よし！　にげろ！（脱兎