中秋の名月

という話題をこんな夜中に書いた所で、皆様の目に触れるのは翌日な罠。

既にお月様も西に傾いているだろう、というか夜明けが近い時間ですが、こんばんは。
風呂に入ってて、ぼんやりと「あぁ中秋の名月なんだよねぇ」とか思ってたら、モワンと会話だけ浮かんできたんですがそれがあまりにお決まり過ぎて笑えた。絶対このネタ誰かやってる！って思うけど会話だけ書いていくのだ。
ちなみに色々な二人の会話を妄想してたら、妙にノマカプがない自分の脳みそが笑えた。

とりあえず書き留めておく。

 

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今日は中秋の名月。空を見上げれば綺麗に輝く月が、夜空を明るく照らし出しています。


＜Case.1　森山と杉田＞

森：「お、今日は満月か」
杉：「あぁ、そういえば今日は十五夜だったな」
森：「十五夜かー…綺麗だな」
杉：「アレ見ると俺も思い出す事があるんだよ…」
森：「お？謙信にしては珍しい思い出話か？」
杉：「いやー…剛の頭に良く似てて綺麗だなと…いてっ」
森：「おまっ、俺の頭を何だと…」
杉：「ハゲ…いでっ」
森：「ハゲじゃねぇ！これは剃ってんだと何度言ったら…」
不毛な二人のやり取りは、片方の家に着くまで続きます（笑）


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＜Case.2　百目鬼と鬼龍院＞

百目鬼が団室に戻ると、斎藤から伝言をもらった。
「団長。先程、鬼龍院さんから連絡がありましたよ」
「薫から？なんだって」
「早く来ないと、月へ帰るぞ（？）だそうです」
「～～～っ…、すまんな斎藤。変な伝言で」
「いえ、早く行って上げた方が良いのでは？」
「あぁ、そうする。すまんな、お先に」
「お疲れ様です」
滅多にすることのない急ぎ足で百目鬼は鬼龍院が待っている場所へ急ぐ。
大きな木の下の、あの丘の上で鬼龍院はぼんやりと空を見上げていた。
声を掛けるよりもその姿があまりに綺麗だった。
銀色の髪は光を受けて、酷く透けて煌いている。
鬼龍院のいつもしているマントが、まるでベールの様に草へ広がっている。
華奢ではないのに、美しく儚げな姿、その光景に思わず見惚れてしまっていた。
「…遅い」
鬼龍院の声で、ハッとした百目鬼は慌てて鬼龍院の傍に寄った。
「すまん、応援が長引いた」
「…良いけど」
少し膨れて俯いた鬼龍院の横顔は、月の光が影を射していつも以上に妖艶に魅せる。
百目鬼は思わず鬼龍院の手首を掴むと、自分の方に抱き寄せた。
「…魁？」
「何だか消えてしまいそうな気がするな。月に帰ってしまいそうだ」
「…かぐや姫か？フ、変な事を言う」
「月に帰る、と伝言したのはお前だろう」
百目鬼が少し力を入れて抱き締めると、それを返すように鬼龍院は百目鬼の背中に手を回して囁いた。
「…じゃあ月に帰らないようにしてくれればいい」
「煽るな、今夜は本当に帰さないぞ？」
言われて優しく鬼龍院が微笑む。
すると鬼龍院は百目鬼の頭に手を梳き入れ、百目鬼の唇を奪い、深く口付けた。
照らしている月は、二人の影を濃く繋ぎ合わせた。


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＜Case.3 　アンナと凛＞

「あぁ、月が綺麗ね！」
アンナは空を見上げると思い切り感想を叫んだ。
「そういえば今日は十五夜ですね」
「へぇ、確かに丸いわね。まん丸じゃないけど」
十五夜を思い出した神田に同調するように雨宮が月を見た。
すると、フム。という感じでアンナはジャケットのポケットから携帯電話を取り出した。
そしてそれを簡単に操作すると、相手が出たらしくアンナの声が響いた。
「ハァイ、リン！今、何してんの？…何よ、空見て見なさいよ！月が綺麗だわ！アンタ、そんな事してんじゃヒマよね？…え、えぇ、コレから行くから。…何いってんの、こんな綺麗な月なのよ？アンタの月に照らされた綺麗な肌が見たいってもんよ！じゃあ行くから！バ～イ！」
激しく一方的に行く約束を取りつけたアンナは、携帯を閉じると雨宮、神田の方を振り返った。
「と、言う訳でコレからリンと会うから帰るけどいいわよね？」
にっこりと笑うアンナを止められる者がここにいるだろうか。
雨宮は呆れたように溜息を吐くと、ヒラリと追いやるように手を動かした。
「明日うちは休みだから良いけど白咲さんに無理させちゃダメよ？」
「オッケィ！わかってるわ。サンキューサヤカ！」
アンナは軽く雨宮の頬に挨拶のキスを落とす。
そして足取りも軽く、白咲の元へと向かうアンナの後姿を見ながら、神田が叫んだ。
「アンナさーん、無理矢理もダメですよー訴えられちゃいますからねー」
「わーかってるわよ！じゃあねぇ！」
神田の冗談も軽くあしらって、アンナは大きく手を振った。
「白咲さん、大変ですねぇ」
「うん、ちょっと同情するね。…葵ちゃん、うち来る？月見しながらご飯でも食べようか」
「わぁい、行きます～」
雨宮は神田と一緒に、アンナとは逆の方向を並んで歩いて行った。




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風呂で推定20分の妄想劇場。
最初に思いついたのはもちろん森杉。団長ズはここに書くに当たってちょっと練ったから妄想劇場からは離れるのかもしれない。でも、それよりまさか百合カポーが思い浮かぶとは思わなかった！しかし何故アンナさんと白咲…こんなところで孤高×高潔かよ。

…あぁ、明日も仕事なのに。脳内萌えの書き起こしなのに微妙に失敗した感はなんなんだろう。
でも後悔はしない、多分。たまにはこんな事があってもいいよね。