熱血リズム魂! でうっかり萌えちゃったので、せっかくだからダダ漏れにしようとしてるのです。
が、最近どうも日常垂れ流しブログです。時々きた萌えに対しても書いてるけど基本は応援団であってるよ!
勢いって大事だよね☆ ……_| ̄|●
そんな訳で、斎藤さんと百目鬼団長。
夫婦のような精神論で繋がりあう前に、きっとこんなことがあったんですよね的な妄想。
あ、えろはむり(誰も求めてない)
興味ある方は「つづき」からどうぞ。
そんな訳で、斎藤さんと百目鬼団長。
夫婦のような精神論で繋がりあう前に、きっとこんなことがあったんですよね的な妄想。
あ、えろはむり(誰も求めてない)
興味ある方は「つづき」からどうぞ。
その感情が、心を支配していた。
もうここにはいられないと思った、だからこそ言えた事だった。
「団長、あなたのことが好きなんです」
- 一度限りの -
「あなたの側にお仕えしていることは、すごく誇りです。しかし、この感情が許されることではない。 …だから離れます」
「待て、斉藤」
「引き止めないで下さい」
困ったように笑いながら百目鬼を見る目は優しいものだった。
これはきっと誰も知らない表情なのだろう。
百目鬼は、それを驚いたように見るとすぐに視線を下げ、考えるように瞳を閉じる。
そして百目鬼の耳に、ドアを開ける音が届いた時だった。
「斉藤」
「……」
ドアから出ようとする足を止めた斉藤は、振り向かずそのまま立ち尽くした。
動くことも出来ず、ただどうしたらいいのかわからない沈黙が流れる。
それを破ろうと斉藤が息を吸った瞬間に、ギシッと床が鳴いた。
足音は規則正しく、斉藤の方へ向かってくる。
そして、ドアノブに掛かったままの自分の手を上から握られた。
「…!」
開けようとして押したドアが、百目鬼の手によって戻される。
握られたままの手から、熱が伝わってくる。
斉藤がその手を見つめたまま動けないでいると、その手がそっと離れていった。
そして百目鬼は自分より少し背の低い斉藤を見つめると、小さな声で言った。
「お前は、鈴木と一緒でこの団には居なくてはいけない存在だ。しかし、お前はここを去ると言い、その原因が俺にあるというのならば、その原因を取り除くのも俺の仕事だと思う」
「団…」
「一度だけだ。それでお前が残ってくれるのならば、俺はお前を受け入れよう」
そう言うと、百目鬼は斉藤の腰を自分に引き寄せると、優しく抱き締めた。
そして少しだけ離れると、斉藤が驚いたように目を見開く。
その視線を捕らえるように絡めると、百目鬼から斉藤へ優しく唇を合わせた。
「団ちょっ…!」
「…大丈夫だ、思ったよりも嫌悪感はない。正直、これが無理ならどうしようかと思ったが」
眉を八の字にして苦笑すると、斉藤の胸が締め付けられる。
同時に斉藤から思い切り百目鬼を抱き締め返し、毛質の硬い後頭部に手を乱暴に入れると噛み付くように百目鬼の唇を貪った。
「…っ、ふ、さい…とっ…!」
時折乱暴に離れる唇の隙間から、懸命に斉藤を呼ぶがすぐに彼の口に阻まれてしまう。
百目鬼から離れようともがいても、頭も身体もしっかり抱き留められていて、もぞりと動くことくらいしか出来ない。
いや、本当は本気を出して離れようと思えば離れられるのだが、百目鬼は敢えてそれをしなかった。
ただ継ごうとする息をも食まれ、苦しさに少し頭の中が朦朧とし瞼がゆっくり重くなっていく。
しかし、瞼が下りるよりも先に唇に空気が触った。
「っ…は、ぁ…」
「はぁ…っ、す、すいません…」
百目鬼と同じように肩で息を吐いている斉藤が百目鬼の顔を見る。
ゆっくり瞼を押し上げた百目鬼は膝から落ちそうになった。
「っ! 大丈夫ですか!?」
「…あ、あぁ……」
慌てて百目鬼の身体を支えた斉藤が百目鬼の腕を肩に回すと、そのままそっと座敷になっている部屋に連れて行った。
百目鬼を先に座らせようと斎藤が少し身体を傾けた時、身体の大きさがそのバランスを崩させた。
「うわっ」
「…っ」
気が付けば、斎藤が何時の間にか百目鬼を組み敷くような格好になっていた。
そうするつもりではなかったのに、腕の自由を奪うかのように両手を押さえつけていた。
本来ならば、すぐに百目鬼の上から退くべきだろう。
だが、斎藤はそれが出来なかった。
こうして己がこの人を見下ろすような格好を、ずっと夢見てきた。
それが不可抗力とはいえ現実となって、百目鬼が自分を見上げているのだ。
『一度だけだ。』
その言葉が斎藤の頭の中を支配していく。
肘をゆっくりと曲げ、百目鬼の顔に近づけて再び唇を触れた刹那。
斎藤は顔を背け、そのまま百目鬼に圧し掛かった。
「…斎藤?」
「……、」
斎藤からは返事ではなく、静かな嗚咽が聞こえた気がした。
息を殺すようにして、大きな身体を小さく震わせる。
百目鬼を押さえ込んでいた手の力を緩めると、百目鬼の上から退いた。
「……斎藤」
もう一度だけ呼び掛けると、斎藤は百目鬼に謝るように正座をして頭を垂れていた。
「すい…ません……、団長」
「斎藤…」
百目鬼は身体を起こすと、そっと斎藤の頭に触れた。
しかし撫でるでもなく、すぐ手を離すと、斎藤が涙を拭う為に袖で顔を拭く。
そして斎藤は赤い目で百目鬼を真っ直ぐに見ると、再び百目鬼に頭を下げた。
「すいません。幾ら何でもご厚意に甘えすぎて自分を見失…いや、団長を侮辱してしまうところでした」
「構わない。それよりも……いいのか?」
「はい。こんな自分ですが、貴方の側にまだ仕えてもいいんですか」
斎藤は何かを決意しているような暗い瞳の色で百目鬼を見つめていた。
今ここで彼を否定すれば、彼は先程のような潔さで此処を去るつもりでいるのだろう。
百目鬼は深く溜息を一つだけ吐くと、斎藤の肩に手を置いた。
「斎藤、さっき俺が言った言葉を忘れたか? 俺はお前も必要だと言ったんだ。…勝手に団を去ろうとすることは許さん」
「でも」
「これ以上言わせるな。お前のその感情が団にいる妨げになるのであれば、俺を抱けば良い」
「それはっ」
出来るわけがない、斎藤は言い掛けて顔を上げた瞬間、百目鬼の視線に捕まった。
自分とは違う、光の道筋。
この人は、自分の事よりも他人の事が大事なのだ。
だからこそ『応援団』という道で、人々の助けになってきているのだ。
その片腕を任せてもらえている自信を、仕えさせてもらっている誇りを忘れてしまっていた。
貪欲な欲望でこの誇り高き人を汚そうとした自分を恥じなくてはいけない。
斎藤は息を飲むと正座をしたまま後ろに一歩下がり、深く頭を下げた。
「申し訳ありませんでした! ……こんな私でもまだ側に居てよろしいのですか」
百目鬼は安堵に口の端を緩ませたが、すぐに大きく息を吸って威厳を保った。
「斎藤、顔を上げろ」
その一言は、いつもの低く良く通る声。
その声に斎藤が顔を上げると、百目鬼はいつもの厳しい表情を纏い斎藤を見つめた。
「今日のことは、…いや、何でもない。帰るか」
「……はい」
そう言うと二人は座敷の部屋を出る。
いつものように百目鬼の後ろを斎藤が歩き、最後に部屋の鍵を閉めた。
「斎藤」
「はい」
「今日のつまみは、何かさっぱりしたものがいい。うちに寄れ、飲み直そう」
「わかりました、では酢の物にでもしましょう」
「あぁ、それはいいな」
何もなかったかのような二人の会話。
斎藤は心地良く吹く夜風に当たりながら、その大きな背中を後ろから見て決心した。
―― ずっとこの人に付いていく、と。
==================
斎藤さんの団長に対する思いは、恋情ではないんじゃないかと。
本当は恋も愛も超越してるんだけど、それに到るまで斎藤さんは悩んで上のような状態になったと思いたい。
でも団長のおかげで気が付けて、側に居るだけで自信が持ててるんだといい。
団長をリスペクトしながら、応援団ではないところで斎藤さんの伴侶が見つかるんだといい。
だから団長が誰かとどうこうなったとしても受け入れられるんだといい。
最近気付いたけど男なのに泣く話多いな、わたしー!
男の人が噛み締めるように泣くの好きです。あと同姓を好きになって、悩んで悩んで告る話も好物です。
あ、だから泣く話多いんだ!(自己分析)
応援団はカプできるまでの過程を妄想するのが物凄い楽しい(それが形になっているかは別の話)
いや、出来上がるまでの過程なく、いきなりカプ書くのも楽しいんだぜ。
ただえろ要素があまり出せない。それは文章力のなさが第一だと思うので多くは言わない。
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※注意喚起中※
PC閲覧の方へ注意喚起です。一応、再注意よろしくです。
同人サイト様向けの新型ウィルス(通称:GENOウィルス トロイの木馬型というのかな)に関しては下記サイト様を参照ください(他のサイト様にも同じものが貼られていると思います)
■通称「GENOウイルス」・同人サイト向け対策まとめ
http://www31.atwiki.jp/doujin_vinfo/
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つぶやき(という名の更新履歴)
どこまで続くかわからないけど、と明記していたけど、思った以上にゆるりと続けられたことがちょっと驚きです。これも好き勝手してるのに見守ってくれている閲覧者の方々のおかげです!ありがとぅー!
*更新履歴* 2010年 10/12 通販ページ。 新刊を追加しました。 ご興味のある方はどうぞー。 10/4 スペースNo. (オフ情報) ・10月10日 SPARK 5 東2-オ 72a(応援団スペ) 当日は小説FCジャンルのプチオンリー『√成田』に参加表明しています。 5/3 通販ページ。 新刊を追加しました。 ご興味のある方はどうぞー。 4/26 スペースNo. (オフ情報) ・5月2日 スパコミ19 (1日目) 東5-な 34b(応援団スペ) Web本棚一時撤去 プラグイン表示から一時下げます。更新しなすぎるんだもん自分… 3/23 通販ページ。 新刊を追加しました。 ご興味のある方はどうぞー。 3/17 こそりスペースNo. (オフ情報) ・3月21日 コミックシティ 東1-ク 58b(応援団スペ) 2009年 11/2 通販ページ。 別ジャンル新刊を追加しました。 (ジャンプ系・D.Gray-manです) ご興味のある方はどうぞー。 8/18 Web本棚追加 追加、と言ってもプラグイン。 当たりかまわず載せていきたい(笑) 8/17 通販ページ。 新刊を追加しました。 ご興味のある方はどうぞー。 8/11 スペースNo. (オフ情報) ・8月15日 コミケ76 東3-イ 43a(応援団スペ) ま、まだ何も出来てないんだけどさorz 7/16 小話更新。 斉藤+杉田。 久しぶり更新はまた季節イベント絡み。 携帯から上げてたのを直したりしたんですよ。ノンタイトルだし…orz 4/17 こそりスペースNo. (オフ情報) ・5月3日 スパコミ18 東5-な 35b(応援団スペ) 3/16 オフ情報。 通販ページ。 新刊追加+完売リスト更新しました。 ご興味のある方はどうぞー。 3/5 こそりスペースNo. (オフ情報) ・3月15日 コミックシティ 東4-ち 38b(応援団スペ) 2/15 小話更新。 菊地→田中。 久しぶり更新がまたイベントもの。 でもバレンタインにあんまり絡んでない気がしたけどいいの!(開き直り) 2008年 12/25 小話更新。 今回は西園寺の心描写を頑張ったつもり。 イルミネーション=クリスマス。 ぎりぎりだけどイベント物なんだぜ。 9/29 通販。 『オフ情報』から通販ページを独立させて『通販』カテゴリ作りました。 そしてページ更新。完売リスト作ったよ。 完売ありがとうございます! 細々でもやってて良かった! 9/26 スペースNo. (オフ情報) ・9月28日 コミックシティSPARK3 東5-な 63b(応援団スペ) 9/10 小話更新。 久しぶりの更新は一田。 ちょっと先輩ヅラしてる一本木なんだぜ。 どうでもいいけど肉まんヒーター見てあんまん買ったのは私です、ハイ。(<ネタばれ) 8/18 オフ情報。 通販ページ更新。 新刊追加しました。 ご興味のある方はどうぞー。 8/12 スペースNo. (オフ情報) ・8月16日 コミケ74 東5-ぺ 11a(応援団スペ) 5/27 小話更新。 久しぶりの更新は杉田+斉藤。 よく判らない話になっているかも知れないけどキニシナイ。 ついでに乙女仕様っぽいのもキニシチャイケナイ。 5/6 オフ情報。 通販ページ更新。 新刊追加しました。 ご興味のある方はどうぞー。 4/14 こそりスペースNo. (オフ情報) ・5月3日 コミックシティ 東4-い 3b(応援団スペ) 2/10~17 萌えがたり。 バレンタイン話(全4話)投下。 2/10 (1)、2/11 (2)、2/13 (3)、2/17(4)の順です。 現在、別部屋を試運転中。 |
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熱血リズム魂にてブログ&オフラインで活動、現在かなり停滞中。
一応、字書き。書き方やら表現力をもっと頑張りましょうなのは否めませんがチマチマと書き散らかし中。
更新速度は亀なんて目じゃないくらい遅めどころか、殆ど日常を月1程度に更新しかしてなくてすいません。ついったー(こっちのHNとは別名)で呟いてることが増えました。
一応、字書き。書き方やら表現力をもっと頑張りましょうなのは否めませんがチマチマと書き散らかし中。
更新速度は亀なんて目じゃないくらい遅めどころか、殆ど日常を月1程度に更新しかしてなくてすいません。ついったー(こっちのHNとは別名)で呟いてることが増えました。