熱血リズム魂! でうっかり萌えちゃったので、せっかくだからダダ漏れにしようとしてるのです。
が、最近どうも日常垂れ流しブログです。時々きた萌えに対しても書いてるけど基本は応援団であってるよ!
初秋に思いついていたネタだけど、急に寒くなったので慌てて書き上げてみた。
なんか、もう…!
とりあえず碌なチェックせずに寝ます。
(11/22追記)
手直しかーんりょー!
興味ある方は「つづき」からどうぞ。
なんか、もう…!
とりあえず碌なチェックせずに寝ます。
(11/22追記)
手直しかーんりょー!
興味ある方は「つづき」からどうぞ。
色付いていた木の葉もすっかり落ち切ってしまい、聞こえてくるのは冬の音。
吹いてくる風は、肌を切るように冷えていた。
- 冬がはじまるよ -
夕日町応援団の練習場所としていつも利用する夕日川の河原。
水際ということもあり、街中以上に風が冷たかった。
「だー! さっみー」
練習が終わり、白手袋を外した一本木は肩を竦めると同時に大きい声を出した。
乱暴にポケットへ手を突っ込めば、その中は暖かく手を出したくなくなる。
寒いから手はそのままに、更に背中を丸めて歩き出したが、後ろから呼ばれた声に歩みを止めた。
「一本木先輩!」
「…んだよ」
寒さのせいで不機嫌大爆発といった顔の一本木は、思いっきり眉を顰めると肩越しに振り返る。
しかし、それはすぐに姿勢を直さなければいけない一言に繋がった。
「団長が呼んでます!」
「団長が!?」
驚いてポケットから手を出すと背筋を伸ばし、踵を返して歩き出す。
さっきとは打って変わった姿勢で田中に近づくと、田中の方が呆気に取られた。
「ん? なんだよ」
「いえ…」
何だか言葉を飲み込んだ田中を睨むが、そのまま歩き出してしまったので後をついていく。
そして斎藤と話をしていた百目鬼に田中が声を掛けた。
「団長、呼んできました」
「あぁ、ちょっと待て。…じゃあ斎藤、頼んだぞ」
「わかりました」
斎藤は百目鬼に会釈すると二人の横を通り過ぎていく。
それを目で追っていた一本木は、斎藤と目が合うと軽い会釈をした。
「二人とも帰り際なのに悪かったな」
「いえ、何でしょうか」
百目鬼の呼び掛けに田中が折り目正しく答えると、百目鬼は田中と話し始めた。
一本木はその場で足を肩幅に開くと、手を後ろに組んで胸を張って立つ。
ただ意識はそこにない感じで、水面に映る光の反射をぼんやりと見ていた。
キラキラ光る川を見ながら、時折吹いてくる冷たい風に小さく肩を竦める。
後ろで組んでいる手の温度は少しずつ指先から奪われていった。
(さみ…)
一本木の耳に田中と百目鬼の会話は殆ど入ってこない。
今はただ、この寒さから逃れるために早く帰りたい、などと考えている時だった。
「…ぎ、一本木」
「んぁ? あっ! お、押忍!」
自分の名を呼ばれ慌てて答えると、ふと田中の姿が見えなくなっている事に気付いた。
不思議に思い、辺りを見回していると視界に大きな影が出来る。
そして百目鬼の大きな手が一本木の額に触れた瞬間、頬が熱くなった。
「ッ!?」
「…別に熱があるとかじゃねぇな」
百目鬼はそういって手を離したが、一本木は焦ってしまい言葉が上手く出て来ない。
思わず立っていた姿勢を崩してしまい、取り乱しながら一歩後ろへ下がった。
「だ、団長! な、な、何すか?」
「いや、今日のお前は一日中『心、此処に在らず』という感じだったから、どこか調子でも悪いのかと思ってな」
心配そうな百目鬼の表情に驚きを隠せなかったが、確かにそうだったかもしれないと一本木は思った。
しかし理由が言えない、というか言える訳がなかった。
「何か心配事でもあるのか?」
「いや、そういう訳じゃ…」
どことなく濁してしまう一本木の言い方に、百目鬼の眼が鋭く光る。
一本木はその視線から逃れようとしたが、そう簡単に逃げられなかった。
一度目を伏せ、観念したように百目鬼を見る。
「…笑わないでくださいよ?」
躊躇うようにして言う一本木に百目鬼が不思議そうに首を傾げる。
すると少し恥ずかしそうに一本木が理由を話した。
「俺、……寒いの苦手なんすよ」
そう言った直後、ひゅうっと少し強い風が二人の横を吹き抜けていく。
一本木はそれに思いきり目を細めて肩を竦めると、百目鬼が小さく噴き出した。
「わ、笑わないでくださいよ!」
食って掛かる一本木に、百目鬼は口元に拳を作ったまま小さく笑っていた。
「スマン、スマン。…まさか、お前。今日は寒いからどこか呆けてたのか」
「…すんません」
叱られた子供のように頭を垂れる一本木に、百目鬼は優しく片方の頬に手の平を当てた。
それは突然すぎて最初すぐに反応できなかったが、じわりと伝わってきた温もりに思わず言葉がどもった。
「だっ…、なっ…」
「そういえば一本木は今日ずっと演舞なしだったな。…余計に寒かったろ」
「…っ、いや、その」
確かにそうではあったが、それをこうして言われると一本木も言葉が出てこない。
百目鬼はもう片方の手を頬に添えると顔を包み込むようにした。
「かなり冷えているな。これなら少しは暖まるだろう」
「あ、や、も…もう大丈夫ッスから!」
顔を真っ赤にしながら言う一本木に、百目鬼は微笑みかけると安堵の溜息を吐いた。
一本木は早鐘のように鳴っている心臓とへたりそうな足で何とか堪えると、百目鬼の手に触れた。
「あの……団長…もう…」
「お前、手もそんなに冷たいのか」
百目鬼は頬から手を離すと同時に、今度は両の手で一本木の手を包み込む。
その動作に一本木が焦って一歩下がろうとしたが、思った以上に下がることが出来なかった。
「団ちょ…離し……」
「あぁ、悪い」
焦る一本木とは裏腹に、一本木の言葉を聞いた百目鬼はあっさりと包み込んでいた手を離した。
それに一本木がほっと胸を撫で下ろすと、百目鬼は柔らかく笑いながら言った。
「これから寒くなる季節だから、お前は防寒を忘れるなよ。寒くて応援できませんでした、なんてことは許さんからな」
「押忍! すいませんでした」
百目鬼の言葉に、目が覚めたように姿勢を正し深礼をする。
そして用件が済んだと言う事で百目鬼に背を向けた時だった。
「一本木!」
呼び止める百目鬼の声に一本木が振り返ると、百目鬼が何やら投げてきた。
それを受け取ると、手には白くて丸いもの。
広げて見ると、一本木は驚いたように顔を上げた。
「団長、これ…!」
「今日はそれを嵌めて帰れ」
「でもこれ、団長の応援用じゃないですか!」
受け取ったのは団長の白手袋。
良く見れば団長の手にはさっきまで嵌めていた筈の手袋がなくなっていた。
一本木は慌てて百目鬼の傍に寄ると、その手袋を返そうとした。
「俺、大丈夫っすから!」
「だめだ、嵌めて帰れ。夕日町応援団リーダーたる者が『寒いから』とポケットに手を突っ込んで背を丸めて帰るなどというのは俺が許さん」
そう言って百目鬼は片方の手袋を取ると、無理矢理、一本木の手を掴む。
そしてされるがままの一本木の手には少し大きい白手袋が嵌められた。
「少しぐらいは防寒になるだろう」
「あ、…ありがとうございます。これ、ちゃんと洗って返しますから」
一本木は嵌めてもらった白手袋を見ながら、申し訳なさそうな表情で百目鬼を見る。
すると、百目鬼が優しく笑い掛けた。
「良い、お前にやる」
「でも…」
「大人しく貰っておけ。ほら、冷え切る前に早く帰れ」
再びその大きな手で一本木の頬に触れると、その手をすぐに離し、一本木に背を向けて歩き出した。
一本木は触れる風の冷たさを感じないくらいに頬を火照らせ、百目鬼の背中を見送る。
そして今度は自分の手元を見つめ、一人その場にしゃがみ込んでしまった。
冬の始まりを告げた冷たい風を忘れるくらいに、その少し大きな手袋をした手を握り締めた。
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※注意喚起中※
PC閲覧の方へ注意喚起です。一応、再注意よろしくです。
同人サイト様向けの新型ウィルス(通称:GENOウィルス トロイの木馬型というのかな)に関しては下記サイト様を参照ください(他のサイト様にも同じものが貼られていると思います)
■通称「GENOウイルス」・同人サイト向け対策まとめ
http://www31.atwiki.jp/doujin_vinfo/
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つぶやき(という名の更新履歴)
どこまで続くかわからないけど、と明記していたけど、思った以上にゆるりと続けられたことがちょっと驚きです。これも好き勝手してるのに見守ってくれている閲覧者の方々のおかげです!ありがとぅー!
*更新履歴* 2010年 10/12 通販ページ。 新刊を追加しました。 ご興味のある方はどうぞー。 10/4 スペースNo. (オフ情報) ・10月10日 SPARK 5 東2-オ 72a(応援団スペ) 当日は小説FCジャンルのプチオンリー『√成田』に参加表明しています。 5/3 通販ページ。 新刊を追加しました。 ご興味のある方はどうぞー。 4/26 スペースNo. (オフ情報) ・5月2日 スパコミ19 (1日目) 東5-な 34b(応援団スペ) Web本棚一時撤去 プラグイン表示から一時下げます。更新しなすぎるんだもん自分… 3/23 通販ページ。 新刊を追加しました。 ご興味のある方はどうぞー。 3/17 こそりスペースNo. (オフ情報) ・3月21日 コミックシティ 東1-ク 58b(応援団スペ) 2009年 11/2 通販ページ。 別ジャンル新刊を追加しました。 (ジャンプ系・D.Gray-manです) ご興味のある方はどうぞー。 8/18 Web本棚追加 追加、と言ってもプラグイン。 当たりかまわず載せていきたい(笑) 8/17 通販ページ。 新刊を追加しました。 ご興味のある方はどうぞー。 8/11 スペースNo. (オフ情報) ・8月15日 コミケ76 東3-イ 43a(応援団スペ) ま、まだ何も出来てないんだけどさorz 7/16 小話更新。 斉藤+杉田。 久しぶり更新はまた季節イベント絡み。 携帯から上げてたのを直したりしたんですよ。ノンタイトルだし…orz 4/17 こそりスペースNo. (オフ情報) ・5月3日 スパコミ18 東5-な 35b(応援団スペ) 3/16 オフ情報。 通販ページ。 新刊追加+完売リスト更新しました。 ご興味のある方はどうぞー。 3/5 こそりスペースNo. (オフ情報) ・3月15日 コミックシティ 東4-ち 38b(応援団スペ) 2/15 小話更新。 菊地→田中。 久しぶり更新がまたイベントもの。 でもバレンタインにあんまり絡んでない気がしたけどいいの!(開き直り) 2008年 12/25 小話更新。 今回は西園寺の心描写を頑張ったつもり。 イルミネーション=クリスマス。 ぎりぎりだけどイベント物なんだぜ。 9/29 通販。 『オフ情報』から通販ページを独立させて『通販』カテゴリ作りました。 そしてページ更新。完売リスト作ったよ。 完売ありがとうございます! 細々でもやってて良かった! 9/26 スペースNo. (オフ情報) ・9月28日 コミックシティSPARK3 東5-な 63b(応援団スペ) 9/10 小話更新。 久しぶりの更新は一田。 ちょっと先輩ヅラしてる一本木なんだぜ。 どうでもいいけど肉まんヒーター見てあんまん買ったのは私です、ハイ。(<ネタばれ) 8/18 オフ情報。 通販ページ更新。 新刊追加しました。 ご興味のある方はどうぞー。 8/12 スペースNo. (オフ情報) ・8月16日 コミケ74 東5-ぺ 11a(応援団スペ) 5/27 小話更新。 久しぶりの更新は杉田+斉藤。 よく判らない話になっているかも知れないけどキニシナイ。 ついでに乙女仕様っぽいのもキニシチャイケナイ。 5/6 オフ情報。 通販ページ更新。 新刊追加しました。 ご興味のある方はどうぞー。 4/14 こそりスペースNo. (オフ情報) ・5月3日 コミックシティ 東4-い 3b(応援団スペ) 2/10~17 萌えがたり。 バレンタイン話(全4話)投下。 2/10 (1)、2/11 (2)、2/13 (3)、2/17(4)の順です。 現在、別部屋を試運転中。 |
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熱血リズム魂にてブログ&オフラインで活動、現在かなり停滞中。
一応、字書き。書き方やら表現力をもっと頑張りましょうなのは否めませんがチマチマと書き散らかし中。
更新速度は亀なんて目じゃないくらい遅めどころか、殆ど日常を月1程度に更新しかしてなくてすいません。ついったー(こっちのHNとは別名)で呟いてることが増えました。
一応、字書き。書き方やら表現力をもっと頑張りましょうなのは否めませんがチマチマと書き散らかし中。
更新速度は亀なんて目じゃないくらい遅めどころか、殆ど日常を月1程度に更新しかしてなくてすいません。ついったー(こっちのHNとは別名)で呟いてることが増えました。