熱血リズム魂! でうっかり萌えちゃったので、せっかくだからダダ漏れにしようとしてるのです。
が、最近どうも日常垂れ流しブログです。時々きた萌えに対しても書いてるけど基本は応援団であってるよ!
こないだ叫んだ産物なんだ。
書き始めた時は翌日で終わる! とか思っていたのに、気が付けば日数を費やしてました。遅くとも週末にアップするつもりだったのに何でこんなにだら~んとしちゃったんだろう…。
ま、そういうこともある。
もし興味のある方は『つづき』からどうぞ。
書き始めた時は翌日で終わる! とか思っていたのに、気が付けば日数を費やしてました。遅くとも週末にアップするつもりだったのに何でこんなにだら~んとしちゃったんだろう…。
ま、そういうこともある。
もし興味のある方は『つづき』からどうぞ。
何もない休日。
杉田はぼんやりとその人を想った。
-きみに あいに いくよ。-
目が覚めて外を見れば天気が良くて。
ベッドから起き上がり伸びをした杉田は細い目を更に細めた。
腰まで伸びた長い髪を括ることはせず、そのままの姿でバスルームに向かうと側にある籠へ着ていたものを放り込む。
目覚めに丁度良い、ちょっと熱めのシャワーを顔から浴びて髪を軽く洗う。
響く水音は心地良く、珍しく鼻歌なんか奏でてみたり。
湯を止めて長い髪を一纏めにすると絞るように水気を軽く取りバスルームを出た。
「天気…良いなぁ」
バスタオルで頭を拭きながら窓際に行き、外を見ながら改めて言ってみる。
窓を少し開けると、乾いた風が頬を撫でていった。
杉田が住んでいる所は、朝日町の外れにある住宅街である。
休みの日は、どこか遠くから子供達の声が聞こえてくるくらいのどちらかといえば閑静な場所にあった。
「…こんな日は、何をしてんのかなぁ」
ふと口をついて出た言葉に、いつの間にかあの人のことを考えている自分に気が付いた。
壁に掛けてある時計を見れば、まだ昼には早い時間。
杉田は窓から離れるとクローゼットを開き、すばやく服を選ぶとそれらを纏っていく。
「そうだよな、会いに行ってもおかしくないよな」
何か自分に言い聞かせるように一人ごちると、開けてあった窓を閉めて携帯と財布を身に付け玄関を出ていた。
向かう先は、隣町の夕日町。
見慣れている朝日町を風を切って歩いていく。
その長身、靡く髪は否が応にも人目を引く。
街中で、自分を見てひそひそと話をする女性グループや追うように自分へ視線を移動させる男性。
だがそんな視線など気にならない杉田は、歩きながら携帯を取り出すとボタンを操作しだした。
しかしその手を止めるのと同時にその足も歩みを止める。
そして携帯を見つめると何か考え、今度はそれを閉じて再び歩き出した。
日は高く、空気は乾いて心地良い。
杉田は時折足を止め、ウィンドウを覗き込むとまた歩き出す、というのを繰り返して街中を闊歩する。
その中で一軒だけは中に入り買い物をした。
買い物袋を手に下げて歩き進めていくと、町の喧騒は目の前にある橋の辺りで様相が変わった。
その橋は朝日町と夕日町を結ぶ橋。
ここを渡って少し歩けば、あの人が身を置いている応援団舎がある。
杉田は急に心臓がうるさくなって来たような気がして橋を渡る前に深呼吸をした。
携帯で時間を確認すればとっくに昼を過ぎ、時計の針は一回りする手前。
橋を渡り、道なりに歩いて路地を曲がると夕日町応援団舎が目に入り、その前まで来ると足を止めた。
その入り口にドアチャイムが見当たらず、扉を叩こうと手を目の高さまで上げたところでふと気が付いた。
…もしかしたらあの人はいないんじゃないのか? と。
連絡もなしに来たのだから、その可能性は十二分にあるわけで。
もし居なかった場合、どうやってここに来た言い訳をしようかと自問自答が始まった時だった。
「何か用事ですか?」
後ろから聞こえた声に、心臓が飛び跳ねた。
だが振り向くことが出来ずにいると、再び後ろから声を掛けられた。
「あの…?」
杉田はぎゅっと目を瞑ると、観念したようにゆっくり振り返る。
そっと目を開けて、声の主を確認しようとした。
「もしかして…杉田さん?」
聞こえた声に、杉田はぱっと目を開く。
目の前に立っていたのは、他でもない学ラン姿の斉藤だった。
「斉藤さん!」
「どうしたんですか、びっくりした」
「いえ、あのっ」
考えていた言葉がすぐに出て来ず焦っていると、斉藤は杉田の横に来てドアの鍵を開けた。
その音を聞いた瞬間、二人の耳に大きな音が聞こえた。
― ぐぐぅ。
その音に斉藤のドアノブを回す手が止まり、杉田の顔色は熟れたリンゴのように真っ赤になる。
杉田は起きてから何も口にしていなかったことを思い出した。
「あ、そ、そのっ」
「とりあえず中へどうぞ」
斉藤は少し笑いを堪えたような顔で杉田を招き入れ、杉田は照れて下を向いたまま中に入った。
その応援団室は、中に入るとどこか懐かしいような落ち着く雰囲気を持っている。
しかし杉田は恥ずかしくて落ち着くどころではなかった。
「どうぞ掛けててください」
「はい…」
杉田は目の前にあった椅子を引くと、そこへ腰掛けた。
あぁぁぁ、もう何やってんだよ! 俺の腹っっ!
杉田が下を向いたまま自己嫌悪に陥りつつも自分の腹を押さえていると、目の前にコトリと食器を置かれた。
その音に杉田が視線を上げると、目の前にはおにぎりが二個とちょっと添えられている色鮮やかな野菜の漬物。
「杉田さん、お昼まだでしょう? 簡単なもんで申し訳ないですが良かったら」
「え、あの」
「まぁ食べてください」
「は…、いただきます」
斉藤に言われるままに、艶々とした輝きを放つおにぎりを一つ口に運ぶ。
咀嚼すると程よい塩味が口内に広がっていく。
それに何も言葉が出ず、杉田はあっという間に手にしていたおにぎりを平らげていた。
添えられていた漬物も一切れ、口に運ぶと歯ざわりの良い音が辺りに響く。
「…この胡瓜、旨い」
「あ、本当ですか? 良かった」
斉藤が嬉しそうに微笑むと、今度は心臓がトクン、と小さな鐘を鳴らす。
何だか気恥ずかしくて、視線を落とすとおにぎりをもう一つ頬張った。
そして丁度、全てを食べ終える頃には湯呑みが置かれ、杉田は遠慮なくそれを飲むとやっと落ち着いたような気がした。
とても静かな団室で、身体の大きな斉藤が忙しなく右へ左へと動いている。
杉田はそれをじっと見ながら小さく溜息をついた。
…何か、こういうのもいいな。
好きな人が何かをやっているのをじっと見ている。
これがここではなく自分の部屋だったら、とか想像してしまう。
斉藤さんが俺んちの台所で、と思ったところで思った。
「そういえば、斉藤さん何してるんですか?」
「今、河原で練習をやっているので。ちょっと腹の膨れるもんを持っていこうと思いまして」
振り向いた手には飯粒が所々ついている。
身体の横からはいつの間にか沢山のおにぎりが握られているではないか。
「ごめんなさい、俺」
「いいんですよ」
斉藤は悪がる杉田を宥めるように笑うとその手にしていたおにぎりを皿に置き手を洗う。
そして手早く海苔を巻きながらまた杉田に話し掛けてきた。
「ところで今日はどうしたんですか?」
「あ、えーと…」
貴方に会いに来ました、とは咄嗟に言えなくて言葉を濁していると、斉藤はおにぎりを数個ずつにまとめてホイルに包んでいく。
その包みが数個できたところで、やっと杉田の前の席へ腰掛けた。
「すいません、何だかほったらかしで」
「いえっ、大丈夫です」
突然の来訪だったのに気を使ってくれる斉藤に、何だか恐縮してしまう。
だが、ふと斉藤が自分から少しだけ視線を外すのに気が付いた。
仄かにではあるが、斉藤が照れているような気もする。
「斉藤さん?」
「は、はい?」
その返事に、言葉が途切れてしまう。
だがその沈黙を破ったのは斉藤だった。
「あー…、その、杉田さん」
「はい」
「今日はいつもと雰囲気が違うから…」
斉藤の言葉に杉田は首を傾げると、斉藤は照れたように下を向いて額に手を当てた。
「その、何て言うか、か、髪型とか」
「え? あ、あぁ。今日は剛…いや、森山が居なかったんで面倒だから」
普段、杉田の三つ編みは森山がやっている。
それは応援時に邪魔にならないように、という配慮から始まったのだが何時しか杉田のトレードマークとなっていた。
だが三つ編みをしていない杉田の髪を見るのは、斉藤にとって初めてのことだった。
「そういう髪型で私服だと、杉田さんってかっ…、格好良いですよね」
斉藤が言い終えて上げた視線に杉田の目線が絡むと、斉藤の顔が一気に赤くなる。
何故かそれにつられて、杉田もまた頬を染めると二人で俯いてしまった。
「…………あ、そ、そうだ! 私、そろそろ河原へ戻らないとっ」
「あ、そっそうですよね! すいませんでした、突然お邪魔しちゃって!」
二人は同時に席を立つと、斉藤がそそくさとアルミの包みを袋に入れる。
その音で杉田は自分が持ってきた買い物袋の存在を思い出して、それを斉藤に差し出した。
「あのっ、これ。朝日町で美味いって評判のシュークリームです、皆さんで」
「あ、ありがとうございます」
そういって差し出された袋を受け取ろうとした斉藤の手が杉田に触れてしまい、二人はまた同じように頬を染める。
「…あ、じゃあっ、すいません。ご馳走様でした」
杉田が慌てて手を引き、急ぎ足でドアへと向かう。
だが、斉藤は慌てて杉田を呼び止めた。
「杉田さん!」
その声に、ドアノブを握った手が止まり、杉田が立ち止まると斉藤が続けた。
「もし良かったら途中まで一緒に行きましょう」
そうして杉田は、斉藤と共に夕日町応援団室を後にした。
大きな男が二人、肩を並べて歩いている。
だが片方は私服のモデル風で、片方は厳つい学生服なので、何となく人目を惹く。
その姿に斉藤が少しだけ歩く速度を落としたが、杉田がすぐそれに気が付き同じように速度を落とした。
「どうしたんですか?」
「いえ」
上手く会話が続かず、杉田はどうしようかと思っていると斉藤がここで、といって分かれた。
杉田は碌な挨拶も出来ずにその背中を見送ろうとしたが、身体が勝手に動いていた。
「え?」
それは歩き出そうとした斉藤の手首を捕まえていた。
立ち止まり振り向いた斉藤に、杉田は真っ直ぐに彼を捉えて聞いていた。
「今度はきちんと連絡を入れますから、ゆっくり二人で会いませんか?」
その言葉に、斉藤は少し驚いた顔をしたが、柔らかく口が弧を描き頷いてくれた。
杉田もまた同じように笑みを浮かべると手を離し、その学ラン姿を見送った。
君に会いに行くよ。
今日のように一方的に、ではなく今度はきちんと約束をしてね。
==========
イメージと違くても許してね。これが私の限界点。
や、うん。甘いお話になっちゃった気分。
何でこの子達照れ合ってんのぉぉぉぉぉぉぉ!
最初に考えていた続きがここに繋がらなくなっちゃったよ、アハハ。
違う方でその話は昇華したい(予定)
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※注意喚起中※
PC閲覧の方へ注意喚起です。一応、再注意よろしくです。
同人サイト様向けの新型ウィルス(通称:GENOウィルス トロイの木馬型というのかな)に関しては下記サイト様を参照ください(他のサイト様にも同じものが貼られていると思います)
■通称「GENOウイルス」・同人サイト向け対策まとめ
http://www31.atwiki.jp/doujin_vinfo/
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どこまで続くかわからないけど、と明記していたけど、思った以上にゆるりと続けられたことがちょっと驚きです。これも好き勝手してるのに見守ってくれている閲覧者の方々のおかげです!ありがとぅー!
*更新履歴* 2010年 10/12 通販ページ。 新刊を追加しました。 ご興味のある方はどうぞー。 10/4 スペースNo. (オフ情報) ・10月10日 SPARK 5 東2-オ 72a(応援団スペ) 当日は小説FCジャンルのプチオンリー『√成田』に参加表明しています。 5/3 通販ページ。 新刊を追加しました。 ご興味のある方はどうぞー。 4/26 スペースNo. (オフ情報) ・5月2日 スパコミ19 (1日目) 東5-な 34b(応援団スペ) Web本棚一時撤去 プラグイン表示から一時下げます。更新しなすぎるんだもん自分… 3/23 通販ページ。 新刊を追加しました。 ご興味のある方はどうぞー。 3/17 こそりスペースNo. (オフ情報) ・3月21日 コミックシティ 東1-ク 58b(応援団スペ) 2009年 11/2 通販ページ。 別ジャンル新刊を追加しました。 (ジャンプ系・D.Gray-manです) ご興味のある方はどうぞー。 8/18 Web本棚追加 追加、と言ってもプラグイン。 当たりかまわず載せていきたい(笑) 8/17 通販ページ。 新刊を追加しました。 ご興味のある方はどうぞー。 8/11 スペースNo. (オフ情報) ・8月15日 コミケ76 東3-イ 43a(応援団スペ) ま、まだ何も出来てないんだけどさorz 7/16 小話更新。 斉藤+杉田。 久しぶり更新はまた季節イベント絡み。 携帯から上げてたのを直したりしたんですよ。ノンタイトルだし…orz 4/17 こそりスペースNo. (オフ情報) ・5月3日 スパコミ18 東5-な 35b(応援団スペ) 3/16 オフ情報。 通販ページ。 新刊追加+完売リスト更新しました。 ご興味のある方はどうぞー。 3/5 こそりスペースNo. (オフ情報) ・3月15日 コミックシティ 東4-ち 38b(応援団スペ) 2/15 小話更新。 菊地→田中。 久しぶり更新がまたイベントもの。 でもバレンタインにあんまり絡んでない気がしたけどいいの!(開き直り) 2008年 12/25 小話更新。 今回は西園寺の心描写を頑張ったつもり。 イルミネーション=クリスマス。 ぎりぎりだけどイベント物なんだぜ。 9/29 通販。 『オフ情報』から通販ページを独立させて『通販』カテゴリ作りました。 そしてページ更新。完売リスト作ったよ。 完売ありがとうございます! 細々でもやってて良かった! 9/26 スペースNo. (オフ情報) ・9月28日 コミックシティSPARK3 東5-な 63b(応援団スペ) 9/10 小話更新。 久しぶりの更新は一田。 ちょっと先輩ヅラしてる一本木なんだぜ。 どうでもいいけど肉まんヒーター見てあんまん買ったのは私です、ハイ。(<ネタばれ) 8/18 オフ情報。 通販ページ更新。 新刊追加しました。 ご興味のある方はどうぞー。 8/12 スペースNo. (オフ情報) ・8月16日 コミケ74 東5-ぺ 11a(応援団スペ) 5/27 小話更新。 久しぶりの更新は杉田+斉藤。 よく判らない話になっているかも知れないけどキニシナイ。 ついでに乙女仕様っぽいのもキニシチャイケナイ。 5/6 オフ情報。 通販ページ更新。 新刊追加しました。 ご興味のある方はどうぞー。 4/14 こそりスペースNo. (オフ情報) ・5月3日 コミックシティ 東4-い 3b(応援団スペ) 2/10~17 萌えがたり。 バレンタイン話(全4話)投下。 2/10 (1)、2/11 (2)、2/13 (3)、2/17(4)の順です。 現在、別部屋を試運転中。 |
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一応、字書き。書き方やら表現力をもっと頑張りましょうなのは否めませんがチマチマと書き散らかし中。
更新速度は亀なんて目じゃないくらい遅めどころか、殆ど日常を月1程度に更新しかしてなくてすいません。ついったー(こっちのHNとは別名)で呟いてることが増えました。
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