バレンタインが近（ry

日中、書き込み出来なかったなー。

ども。夜になったら強風です、こんばんは。
でももう寝ます、おやすみなさい（えー）

いやー、バレンタイン近し。でもまるで用意していません。今年は家の人にアーモンドチョコを包装していない状態で買ってきてもうあげちゃったので個人的には終了みたいな。

あ、ちょっ寝る、とか思ったらネタが出てこないよ。ほら、平日仕事なんだからもう寝ないと！アガガ。

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　苦い思いを鎧で固めて閉じ込める。
　そうでもしないと、壊れてしまうから。


　－バレンタイン（３）－


　斉藤は先程よりも黒色のチョコを湯せんしながら溶いている。
　その横で団長と一本木の分の茶を湯呑みに注ぎながら田中は溜息を吐いた。
　
　―　まさか、一本木先輩に見られるなんて。

　ここは団室なんだから、団員であればいつ誰が来たっておかしくはない。
　わかっているけれど、どうしていいのか判らなかった。
「…か、田中」
「え？　わぁっ！」
　斉藤の呼び掛けに、はっと気が付くと一本木の湯呑みからは茶が溢れ、盆の中に水溜りを作っていた。
　斉藤は湯せんに掛けていたボールを外すと、もう一つ湯呑みを出し、なみなみと注がれた湯呑みから半分くらいを空の方へと移した。
「考え事は何か作業している時には向かないと思うぞ」
「…すいません」
　田中は落ち込んで下を向くと、斉藤が田中にわからぬよう困った顔をしつつ溜息を吐く。
　そして半分しか入っていない一本木の湯呑みに茶を足すと手早く二つの湯呑みの足の部分を拭き取り違う盆にそれらを乗せ田中を促した。
「ほら、団長がお茶を待っているだろう？」
「は…い」
　先程までの元気はどこへやら。
　しょんぼりと項垂れたまま、田中は奥の座敷へと顔を出した。
「失礼します」
　声を掛け座敷に上がると二人の前へ湯呑みを置く。
　その際、団長はいつものように礼を言ってくれたが、一本木は何も言わないどころか目すら合わせてこなかった。
　ちらりとでも田中に視線を投げてくれれば、田中もどことなく安堵したかもしれない。
　しかし、一本木の行為は田中の心を閉ざしていくだけだった。
　今にも涙が出そうなのを我慢して、斉藤の元へ戻ると盆を元の位置に戻す。
　斉藤はそれを見て、田中に声を掛けた。
「田中、手伝うか？」
「…いえ」
　全く覇気のない断りの声に、斉藤は仕方ないなと丸めたチョコを溶いたチョコにつけた。
　一つ、また一つとチョコが輝きを放つ。
　だがその輝きを放ったままにはならず、すぐにココアパウダーでコーティングを施されていた。
「こうやってさ、ちょっとした事にも心を込めるって大事だと思うんだ」
　突然の斉藤の言葉に、田中はゆっくり顔を上げる。
　すると斉藤は田中を見ずに作業を続けながら話をした。
「俺は田中が何で急にしょげたのか理由を聞くつもりはない。でも、このチョコでその回復のきっかけを掴む事は出来るんじゃないか？」
　言いながら片方の手で丸めたチョコを溶いた中にくぐらせ、形を整えてパウダーをまぶす。
　単純そうだが、これが中々の作業である。
　田中は斉藤を見つめると、斉藤が優しく笑う。
「…とか、格好良いことを言ったつもりになってるが、本音は田中に手伝って欲しいんだ」
「……はい」
　田中は斉藤の横に並ぶと、パウダーを付ける係を頼まれた。
　綺麗なコーティングが隠れていく。
　さっきの自分の心を見ているような気分になった。
　気が付けば、かなりの数のトリュフチョコが田中の前のバットを占拠した。
「よし、終了。あとは個別に包むだけ」
「斉藤さん」
「ん？」
　どこからか、個別包装用の道具を出した斉藤に田中が斉藤の目を見た。
「あの…自分も包装手伝って良いですか」
「あぁ。心を込めて綺麗に包むといい」
「はい」
　そして斉藤の指示に従って一本木と鈴木の分は田中が包装を任された。
　斉藤は団長とチア三人分、それに田中の分にもう一つ。
「…あれ？　斉藤さんの一つ多いんじゃ？　ご自分用ですか？」
「あ、あぁ。これは…うん、いいんだ」
　斉藤は照れたように俯いて、特に丁寧に最後の一つにリボンを掛ける。
　そして不器用ながらも一生懸命に、田中がリボンを掛け終えた。
「終わったぁー…」
「ありがとうな。それ、明日一本木に渡してな」
「は…え、えぇっ！？」
　ごく自然に斉藤に言われ、田中が焦っていると鈴木の分を斉藤が取り上げる。
　そして斉藤は全部を一緒に紙袋へまとめた。
　田中は気が付いていないが、たった一つを除いて。


　手元に残された、たった一つの包みに田中の心が複雑になっていた。



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自分の書き方に限界がorz

今年の斉藤さんは、夕日町応援団員分＋１です。さて誰の分でしょう。
田中はつみれを落っことすくらい箸使いが下手＝不器用　という図式が成り立ちました。田中に内緒で鈴木用のは斉藤さんが包装し直してると思います。

どうも脳内で考えていた展開と違ってきました（いつも通り）
とうとう３になってしまいました！　珍しい続いてる！　まだ続くのかな自分！（え）